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ヘッセの「デーミアン」を読みました 

徹底的に自己と向き合い、常に孤独と共にある少年から青年になる人間の懊悩が、心地良く、自分の心に浸ってくる。思春期をこんなに生々しく克明に描写するとは。
哲学や神学についてもあれこれ触れられていてこれまた他の本にも手を出したくなる。
主人公のシンクレアがノヴァーリスの本に心惹かれる一文があったのも個人的に嬉しかった。ちょうど「青い花」を読んだところだったんで。

「デーミアン」という魔性めいた美少年との出会いのパートについては、本書がギムナジウムを舞台にしている事もあり、萩尾望都のトーマの心臓を彷彿とさせるな……と思ったんだけど最後の訳者あとがきでも触れられていて「だよね!?」と心の中で指を鳴らした🤌

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