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稲葉振一郎『市民社会論の再生』(春秋社)。
まだ途中。本書を読むまで、厨先生が元々労働問題専攻なの知らなかった。

本書は、現代市民社会の「どこどこ」(どこから来てどこへいくのか)。労働問題というある意味「狭い窓」から覗いているからか、これまでより読みやすい(失礼)。「二枚腰の」ラディカリズムと保守主義のダンスで、資本主義でもなんとかやっていくための処方箋。
古典ギリシャ起源の共和主義がシクリカルに呼び出される歴史観(というか仮説?)を主張してる、ように読めるのだが、このあたりが一番面白い。

それから、マルクスをやっすい陰謀論と切り離す手際。

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