中学一年か二年の時のクラスの合唱の歌が「ノーサイド」で、それをきっかけに荒井由実を少し聴いたのだと思うのだが、「ノーサイド」も結構怖かったな。 「誰も知らず」「あなたを少しでもわかりたいから」「人々がみな立ち去っても私ここにいるわ」。皆に忘れられていく死者と共に立っている歌のようで。
それから「瞳を閉じて」なんて百%、若くして死んだ友達の冥福を海に祈る歌だと思っていたから、高校の校歌として作られたと後で知って、ほんとに卒倒しそうになった。(でも、たぶん、卒業=夭折の悲しい明るさ、というダブルミーニングは間違ってないのだろう、とさらに後になって思ったのだった)