もちデイペペってこんな…?その3
そうして、もちペペはもう一度もちデイの額にむちゅっとキスをした。安心して、笑えば、もちもち震えていたもちデイの震えが止まる。主とよく似た紫の瞳が、探るようにもちペペを見つめている。
ああこれは、あのペペロンチーノと言うニンゲンが放っておけなかったのもわかる、ともちペペは思った。金の髪も紫の瞳も、主にそっくりだったからだ。
「大丈夫、私が居るわ」
「もちもち」
「きゃっ!」
すり、と体を寄せた途端、もちデイはごち、と額をぶつけてきた。額同士がぶつかって、もちっと二人はひっくり返る。まだ子どもなのに、とんでもない力だった。驚きに瞬きをしてから、もちペペはもちもちと体を起こす。もちデイはひっくり返ったまま、元に戻れずもちもちしていた。その様子を見て、もちペペは苦笑した。
これはなかなか、大変な子育てになりそうだった。