強く胸をブチ抜かれるような強烈な感動は、即座に言葉にして放出しないで自分の中に留めて何度も反芻することでよりその感動味が深まったり、歳月と共に少しずつ自分の感性も変化するに従って自分だけのかけがえのないものになるんじゃないかなと思うことがあります。大切なものほどそう。自分の中にあった時は完全なかたちをしていたのに、口にしてしまったら途端に違うものになってしまう。しゃべると魔法が解けてしまうような。
そうは言っても言葉にして伝えないことには何一つ他人に伝わらないので、感動を分かち合いたかったら出力するしかないのですが、どうしてもこの感動を無理とかエモとかの安易な単語に納めたくないのです。それはもっと、もっと、ずっと、大きくて巨大で速くて輝いていて甘美で大海原を割るようなパワーでできた何かなのです。あぁっもどかしい。