すずめの戸締り
制服の女子高生が世界を救う系だったり、父親不在な家庭像が相変わらずだけど、love interestでもある草太が椅子になっている間のやりとりは少しエイブリズムに対する批判とは行かないがアンチテーゼな感じがあってよかった。ま、なんだかんだ椅子でも大活躍して救ってくれるんだけどね。日本の懐メロとか311のトラウマとか、外国の人にどこまで伝わるのかな?ってネタも多く、あとはやっぱり空も森も、何気ない駅やコンビニまでもキラキラ見せるのはやっぱりうまくて、「日本恋しいモード」のわたしはうるうるきてしまった。
しかし地震が天災であることはその通りだけど、フクシマについてはそもそもあそこに原発ってどうなん?とかその後の東電も政府の対応ありきでの被害だと思ってるので、そこには一切触れず「ミミズが暴れた」とか「隕石」になぞらえてるのはまぁ監督の作風からしたら仕方ないのかな。すれ違う男女が最後に再会する構造とか最後までヘテロ恋愛の予感なとこは君の名は似てる。左大臣の役割というかキャラがよくわからなかった。途中出てきてタマキをマニピュレートして傷つけることを言わせるヴィランかと思ったら…?