表向きは、シュバランケはシウコアトルを討伐した英雄となっているのだけど、その討伐の裏には「(龍)王」の王位継承というものがある。
聖遺物-黒曜の秘典-杯
「その日を迎えれば、王座にいる生きた屍が噴き出す炎が空を赤く染め、そして新たな王には王位に就いた際の賜物として、源火が与えられるのだ。龍たちが再び二つの世界の君主に下ると、悠久の文明が蓄積した叡智と宝物はすべて彼に開かれる。」
「王座にいる生きた屍」というのはアビスに汚染された瀕死状態のシウコアトルのこと。虚空で静観していた盗炎の賢者ワシャクラフン・ウバ・カンはずっと龍の偉大なる英知・偉大なる芸術・偉大なる文明を、強靭さと団結力、そして勇気を持ち合わせた人間に継承させたかったのだ。