この2、3週間ぐらい、外に出たときに、すれ違う人のなかに、不満や恨みのような調子で独り言を言いながら前のめりで歩いている人がとても増えていると感じる。
無料のウォーターサーバーのあるフードコートには、もしかしたら困った状況にある人かもしれないと思える人が増えている。日焼けした肌。歩き続けているからなのか痛そうな足首。たくさんのバッグや袋。目。遠くを見ている。
この街に住んで10年以上だけれど、初めて感じる変化だ。コロナの始まりのあたりからホームレス状態にありそうな30-40代らしき男性をポツポツ見かけるようになったけれど、この秋の変化は規模が違う。
わずかなりと涼しくなって、今夏の異様なまでの暑さが屋内に留めていた人たちを見えるようにしたのか。分からない。本当はどこの街でもあちこちで炊き出しをして物資、食糧を配って、困窮相談も頻繁に開かなければならない状況なのではないか。
政治行政を待てない命もあるかもしれないと感じる。もやいとかビッグイシューみたいな、経験のある民間団体があればいいけどな…路上の人に声かけるノウハウのあるところ… なかったら、とりあえずでも何でもやるしかないように思えるほどだ、街の変化は。