経済が傾くと保守が増えるのはなぜか、という問いが流れてきた。
私が思うに「これまでの生活形式が崩れる不安」に接すると、これまでありきたったものを維持して、新しく登場してきたものを排除したいという心理になる人がいるのではないかと思う。
それは、人間の気持ちの動きとして自然なものだと「いったんは」認めるのが良いのではないかと私は思う。
気持ちは気持ちとして「分かる」「当然のものだ」と認めた上で、その不安への対処法には異なる選択肢があると示すのがいいと思う。
たとえば排外的なやり方でない政治的対応はありうるし、変化が必要だとして言葉を尽くすことによって人々に納得していってもらうというのは、政治家の本来の役割のひとつのはずだ。
やはり私は、中道をもっと分厚くして、現在の両極が憎み蔑み合うかのような対立を和らげたいと望んでいる。