上の子が寝られないという。明日の朝は早起きだから緊張してるんだろう。
ふと、こないだ線路脇で摘んで、外置きの植木鉢の土に、根付くといいなと思って差してあったラベンダーのことを思い出した。
布団を出て、裏の戸を開け、雨に濡れたラベンダーの穂を手折ってきた。水気を拭きとってから子どもに嗅がせると胡散臭そうにしていたが、今の様子を見ると、これは寝たんじゃないかな。だったら良いな。
私も明日は久しぶりにお弁当を作らなければならないので、スマホに吸い込まれるのは程々にして、風呂入って寝なきゃな。
雨の夜にふっと外に出て、街灯に可視化された雨の線と黒いアスファルト、起きてるのは私ひとりだけみたい、というのは、どことなく児童文学の始まりみたいで良かった。