患者のニーズが単に疾患の除去ではなくて〈癒されること〉にある場合や患者自身が本当のニーズを自覚していない場合、あるいは医療者が十分に医療行為を施せない場合など、仮に理想的な医学の知がどこかにあるとしても、マニュアル通りに医療が行われるだけでは医療者と患者の距離が縮まらないこともよくあったりして、
そういった出来事やネットワークを記述して医学の側に別の視点を与えるためにあるのが社会学や(医療)人類学(ラトゥールやアネマリー・モルの仕事を参照)、医学史や文化史(ギルマンやスタフォードの仕事を参照)といった領域だったり、エスノグラフィや臨床哲学、精神史といった方法論だけど、それだけではなかなか意識は変わらないし、色んな人を巻き込めないという大変さがあるのではという素人の意見でした