タヌキを見てすぐにピンときた春日君くんが心当たりを趙さんに話すと、理解が追いつかないながらもとりあえず落ち着いてくれる。
「襲われたわけじゃなくてよかった……。色んな意味で血の気が引いたよ」
「助けようとしてくれてありがとうな。アンタのマジギレしたところ、久しぶりに見たぜ」
「そりゃ必死にもなるよ。俺の顔した奴のせいでキミになにかあったら耐えらんない。ソイツをころして俺もしぬところだった」
「そこまでアンタが責任感じることねぇだろ」
「感じるよ。春日君が絡むと冷静じゃいられないんだから」
「ほへ……?そ、それってどういう……」
と、なんだかいい雰囲気になりかけたところでタヌキが目を覚まして趙さんと目が合うなりキャッ!!!と飛び上がって逃げようとするけど、扉にぶつかってまた気絶する
「どんくせぇなぁ」「動物にこんなに怯えられると罪悪感湧くなぁ…」って顔を見合わせて笑う2人。
趙さんがお詫びに美味しい果物や野菜の盛り合わせを用意して、なんとかタヌキと和解するのであった…