今回の株高をテレ東のWBSとかが「バブルじゃない」とポジショントークに励んでいるのを見ると、「今までのバブルってリアルタイムでは全部『バブルじゃない』って解説してたなあ」という老害ならではの既視感を感じる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/バブル経済
「一流の数学者を取り揃えて、市場のリスクは把握した」と思われた時代に、『ブラック・スワン』タレブが「そんなわけないだろ」と主張して、結果、世界金融恐慌の発生で大儲けする数少ない人物になったけど、それ以来、渦中の「これこれこうだから大丈夫」という理屈は「現状説明」くらいに捉えたほうがいいんだろうな、と思っている。大事なのは出口戦略で、それは世界金融恐慌時に政府レベルならそこそこ機能してましたね。当時のポールソン財務長官は流動性注入が嫌すぎてゲロ吐いたらしいけど。
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タレブの著作はどれも面白いんだけど、経済学者というより思想家なので、エッセイでも読みこなすのが結構難しい書き方をしてくれる。『ブラック・スワン』はその中でもくだけたほうで、且つ、「本当にリーマンショックを予測した」からベストセラーになったんでしょうな。
