辰野駅から美術館までは徒歩で向ったのだが、帰りはあまりの暑さにくじけて、すぐそばのたつのパークホテルで露天風呂につかったあと、フロントでタクシーを呼んでもらった。いいお湯でした。
その後、岡谷まで戻り、イルフ童画館で〈日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家 かがくいひろしの世界展〉を。原画はもちろん、ラフやアイディア・ノートがとてもよかった。あんな線は、わたしにはきっと一本たりとも引けない。解説に「ざらっとした風合いの無印良品の再生紙ノートがかがくいのお気に入りでした」とあって、おなじノートを持って取材に回っていたむかしをぼんやりと思い出す。あのノートも、それにあわせてつかっていたフェルトペンも、いまはもうない。