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『ペイパー・ドール―スペンサー・シリーズ』 Robert B. Parker/ロバート・B パーカー
エイズで末期症状となった恋人がいる同性愛刑事との会話なんだけど。

「あんた、ガールフレンドがいるな、そうだろう?」
「スーザン」
「彼女が死にかけていたら、人々はあんたに同情する」
「たぶん、彼女が男である場合よりもっと同情するだろうな」
「その通りだ」ファレルが言った。
「判ってる。だからよけいつらい。彼の名前は?」
「ブライアン。なぜだ」
「彼のことを名前で話すべきだ」

…いやもう、90年代でこの会話が出るわけで。個へ回帰というかある種マッチョというかスペンサーシリーズはB級なんだろうけど、痺れるなあ。

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