アメリカの時計🕰
矢崎さんらしい懐かしさのある役
隙がある、甘ちゃん、夢みがち、とはいえ少年ではない青年みのある役がよく似合う
マイクを使わない肉声での芝居
舞台美術も珍しい作り、挑戦的な面白さで、そういう面でとても面白かったです
アメリカの時計🕰感想ほか
世界恐慌、授業で習ったんだろうなあ
現代の今の今、その内容を教科書の平板な文字で知るのではなく、舞台という形で人々の生活を追いかけながら知るのは薄ら寒く怖かった
同じことを重ねて書くけど、今の今だからこそ、我が身で思いを馳せやすく、身につまされ、暗澹とした気持ちになる
今日のアフタートークの際に演出の長塚圭史さんも仰っていたけれど、この長い話の中で、どこかで事態が変わり幸せになる、ということがないまま終わる、劇中の最後の語りの通り戦争によって世界恐慌から脱出した、という事実も。
矢崎さんの芝居で一番好きだったのは、一幕の父親に25セントを渡したあとの語り、あの表情、本当にいい感情の移ろいでした
女の子の家に転がり込んだリイが手を出したシーンは本当に愚かだったし
年代は進んでいるはずなのにスイカ🍉を食べているところでは相変わらず無垢な若さが覗く
ところで🍉、種ごとずっと食べていて、25日は右の頬に種を付けていたけどそれもぬぐって口に入れていたの、全部口に溜めていたんだろうか
🍉といえば、バンズ・ヴィジットでも丸のままの小玉スイカをざくざくと切って、ボウルに盛って、というシーンがあったけど、いやどちらも本物のスイカ…、よね?演劇用のらしきものとかある?ないよな?
アメリカの時計🕰共演者のこと少し
出演者はシルビア・グラブさん以外は初めましてか記憶していない方達
河内大和さん、白スーツでどこか不気味でもある佇まい、特に最後はやっぱり怖かったですね
50人近い役を13人で、女性が何役か男性役をやっていたの、演出意図は分からないけど好きだったな
特にシドニーの声が良くて。最後のカードのシーンでルーシーだったか、ルシール?ローズの妹の娘役をやられていた方と同じよねたぶん、ううん少し自信がないけど
2幕で大学卒業で残った子はローズの妹の…?こっちも自信が
(リーフレットを見れば解決するはず)
アフタートークで天宮良さん(あまみや❗️←)がお金持ち、それも桁の違う大金持ちってどう演じたらと言って、ようやくあの農場主と冒頭辺りのクラブのお金持ちの壮年の方と同じだったと気付いたり。
本当に何役も何役もみなさますごかったですね
アメリカの時計🕰美術の覚書
ステージ上に土が敷かれていて、その一角に水道が引かれている、実際に水も出る(公園の水場にあるような水道)
ステージの上に覆い被さるほど大きなモニターが張り出していて、空の映像や、当時のモノクロの人々や景色、抽象的な絵や色合い、時にはステージ上を映し出す
ステージの奥にはいくつかのハンガーラックに棚などが並び、いろいろな小道具や衣装が掛かっている
この舞台裏をステージ上に持ってくる形は私にとってはジャージー・ボーイズを思い出す
上手にあったのはメイク台かな?
加湿器なのかもくもくとしたスチームのようなものが見えた
土が敷かれた地面とその舞台裏の間にたくさんの椅子といくつかのテーブル
舞台の上で演技している以外の役者たちも時折そこに留まり、展開されるシーンを見たり、あるいは目に映さずただそこにいる