二酸化炭素排出量の点で、畜産業の現状を維持するリスクは徐々に知られるようになってきたけど、清潔な水を誰もが使用する権利という観点からも、ヴィーガニズムは倫理的といえる
vogue.co.jp/lifestyle/article/

“畜産業界で使用される水は想像を絶する量だ。牛肉1kgを生産するのに約13,000リットルの水が使用されるが、対するトウモロコシは、同量を生産するのに約500リットルしか必要としない。

また、畜産業による水の汚染も無視できない。その主な原因は、水路に廃棄された動物の排泄物。「Livestock’s Long Shadow(家畜たちが落とす長い影)」と題された国連の報告によると、ほとんどの開発途上国では、動物の未処理の糞尿が人間の飲料・洗濯・入浴に使用される水にも入り込んでいるという。さらに、飼料用作物に含まれる害虫や抗生物質、ホルモン、肥料が生活用水に流れ込むことで、魚類やアオコが生きられなくなり、最終的には淡水の環境破壊につながっているのだ。畜産の低減と植物性製品の需要増大が、世界の水質向上に大きな波及効果を生むのだ。”

畜肉だけでなく、牛乳は生産過程において、植物性ミルクよりも遥かに多くの水・土地を必要とし、二酸化炭素を排出している。

※植物性ミルクは一般に環境負荷が低いが、アーモンドミルクは他の植物性ミルクに比べて水の使用量が多いことには注意。
ただ移行すればいいというわけではなく、なんのために移行するのかという目的を忘れてはいけない。
twitter.com/omph_fyi/status/14

なお水不足つながりでは、アボカドも生産過程で水を大量に使うため、生産地で清潔な水が利用しにくくなるなどのトラブルを引き起こしているそう。
「エシカル」なイメージが先行するアボカドだけど、実態が伴わない一面も。

所持金13円、水道も止められ、冷蔵庫は空…母娘はなぜ餓死したのか | 毎日新聞
mainichi.jp/articles/20201218/

経済的に恵まれず、清潔な水が飲めずに人が死んでいくのは、遠いアフリカやアジアだけのできごとか?
そんなことはないという想像も今やかんたんですよね。今後3年、5年、10年で気候が激甚化していくなかで、夏場に自宅で数日水が飲めなくて亡くなる人が出るリスクはどんどん身近になっていくでしょう。

環境負荷が少ない生活用品を選ぶことは、水が止められることのない金持ちの道楽というより、義務だとわたしは思う。
できる人がやらないで誰がやるのか。

個人の努力“だけ”で解決できることではないけど、すくなくとも消費者の動向として企業に認識させることはできるでしょう

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わたしも、不買もベジタリアニズム(ヴィーガンにはなれてないから)もできるだけやってるけどまったく完璧じゃないし、人権や動物の権利の観点から瑕疵のない企業だけを選んでいったら、ほぼ生活できなくなるのだとは思う。
いまの資本主義社会のなかで生きている以上。

なのでそこは折り合いで、クソのなかからどれだけマシなクソを選べるか。買い物は投票なので

こんばんは。自分も「ゆるベジ」ですが、その先はシステムチェンジが必要だと思っています。

気候正義の文脈では、個人の消費行動に責任転嫁しても解決にならないことは、ずっと言われています。個人の前に企業や行政が変わらないと、どうにもならないことです。

こんばんは。
そうですね、仰るとおりだと思います。

個人でできることに限界があることは分かっていつつ、でもシステムチェンジにいつになったらたどり着くのかというジレンマのなかで、とりあえず日々できることをやっている……という人も結構いるのかなと。
日本は、まず気候変動対策が選挙の焦点になることもないのが気が遠くなる部分です。

気候危機を選挙の争点にするには、選挙前に環境団体がおこなう政党や候補の政策アンケートでは美辞麗句ばかりで全く当てにならないと思っていて、やはり、日頃からSNSでもリアルでも相手に直接要求し続けることだと思います。

何をするにせよ、システムチェンジが欠かせないことを周知出来ればいいですね。

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