小野さんという存在は、差別者でも被差別者でもない、その狭間にいて、でも差別的な世の中の構造に負けて朝鮮の人との関係を断たねばいけなかった人で。でも多勢の動きに呑まれるしかなかっただけの人でなく、間にいる存在としてどうしていけば良かったのかという問いをずっと抱えてる人で。ドラマの中でも独特の立ち位置なんじゃないかと思う。
現代はアライという概念があるけど、それも無かった当時はこの問いに一人で向き合わなければいけずしんどかったと思う。

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裁判を傍聴してた小野さんが 

顕洙の弟にどうぞお静かに、お兄さんが更に苦しむことになると韓国語で呼びかけた場面は彼女が勇気を振り絞った見せ場だったが、これは最初は小野さんが朝鮮ルーツの人で同胞のために取った行動かと思ってた。でもそうではなく間に立つ者としてどうしたらという思いがさせたことなのだと思うと、小野さんという人の見え方がどんどん変わっていって興味深い。
彼女って重要な人物じゃないかと思う。世の中って差別者と被差別者だけでなく、彼女同様、その間にあってどうすべきかと思ってる人がかなりのボリューム層のはずだから。

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