読了 村田沙耶香/生命式
短編集となっており、大体の作品が村田沙耶香!という味がしてとても良かった。
遠い遠い未来、少し極端な意見に左右されたらありえなくもない話、というのが村田作品の良さでもあり怖さでもあると思っているのですが、今作はそれが存分に発揮されていました。
表題作では火葬文化が消滅しつつあり、亡くなった人は調理をして食べ新たな命に繋げていく(ぼかしてぼかして)というもの。
さらに人間亡き後、火葬して無くしてしまうのは勿体無いし残酷だ!という世界では、家具などに再利用されていく。
骨などを使ったソファや皮を使ったシャンデリアなどは高級家具の代表作!
これはエド・ゲイン(絶対に調べてはいけない)
を思い出しつつ読んでいました。
あとは人皮装幀本なんかも有名ですよね。
他にもいい感じにずれているけど、もしかしたら身の回りにいるのかも…?と思わされるようなものから、ちょっと共感出来る!というものまで。
ゾワゾワワクワクしながら読むことが出来ました。