強い情念の報われなさを母に対しても思っていたチェズレイ、「子どもという枷にも——」って言葉選びをしたチェズレイ、だけどモクマさんが「君の人生は未来につなぐことだった」「(チェズレイの)得難い風味の根底に君が注いだ愛情がある」とチェズレイの母の人生を表現し、チェズレイが母の出来事とずっと向き合い心の内で忘れることはなかったことを「君への哀悼もまた止むことはなかった」と言った チェズレイの中で「苦しみ、注いだ情愛が報われなかった人生」だと思っていた母の人生を「きみの愛があったからチェズレイがいる=母の愛はチェズレイによって報われている」と示した
チェズレイはあの手紙を読んだことで、母から愛を注がれていたことを知っても、あえてそういう言葉選びをしたのはモクマさんの答えを聞きたかったからなんだろうな そしてモクマさんがそんなふうに言ってくれたことで、チェズレイは真に母の人生と愛を自分の中で受け止め長年の想いが救われたのかな、って考えている