まあ対比というほどのアレはないんだけど、オレクがモクマさんやアーロンが登場するたび「おまえもニコルズの手下か！」みたいに言うのが印象的だったんですよね
オレクはチェズレイが「仲間」や「相棒」と呼ぶ存在をつくることを多分夢にも思っていない、そばに置くのは「手下」。まあアーロンはともかく、今のモクマさんの客観的なポジション的には完全に間違っているわけでもないんだけど（組織上の大将はチェズレイで、モクマさんはそれを守る「部下」というポジションとも一応いえる）
オレクはそういうチェズレイしか知らなかった。そういうチェズレイしかみたことがなかった。事実、当時のチェズレイは（ファントムを除き）そうだっただろう
元部下のオレクにとってチェズレイは冷徹な色悪で憎しみの対象で対等な仲間をつくるなんてきっとありえないような男
でも今チェズレイのそばにいる、相棒であるモクマさんはチェズレイを「律儀でひたむきでとんでもなく情が深い」男だと言う
かつてのチェズレイを知る人間にそういう眼差しを向けられていたのを目の当たりにした後で、そのモクマさんのチェズレイへの眼差しの柔らかさとあたたかさが本当に…本当に沁みたよね…………チェズレイが今いる場所がここでよかった