明日から始まるこちら、私も期間中は何作品か鑑賞しに日本橋へ通う予定で。
(ふと教えてもらえたので知った催しです、ありがとうございました!)
楽しみだ~。
アーサー・ミラー作、
リンゼイ・ターナー演出の戯曲
『るつぼ(The Crucible)』を見ました。
舞台上の少女たちが好きだった。
小さい子はまだ余裕のある、でも成長するほど丈の長さが不自然につんつるてんのスカートを履いている様子、背に合わせて服を新調できない程度にみんな貧しいのだな、と思って眺めていた。
舞台上で黒人奴隷、と呼ばれていたティテュバの扱いが悪いのもそうだし、後半はアビゲイルに駆け寄ったメアリーの気持ちこそ、誰のものより真に迫る。
これまでずっとひとりの人として扱われず、軽視されてきた者たちの連帯を見る。
私もあのプロクター家に勤務していたとして、ジョンの指図を進んで受けたいとは思わない。
そういうわけでその話運びってどうなのだろう……と感じる部分が特にプロクター夫妻周りには多かった。
でも「罪を告白しさえすれば許しが与えられる」という欺瞞でしかない言説への批判や描き方は良かったのかな。
史実のセイラム魔女裁判におけるアビゲイルは最初12歳の少女で、劇中で語られたような顛末はあくまでも創作。
いつもわずかに前傾の姿勢で立ち、喋っているときに手で服のどこかに触ったり、ゆらゆら左右に身体を動かしたり。
そういう舞台の方のアビゲイルの所作を見ているのは楽しかった。