屋外に近所のひとをあつめて催しものをやっている。たてもので額ぶちだけ広場にむかってひらいた舞台に司会やタレントや近所の名士があがって、さいごの余興にまわりにあつまったなかからえらんだひとにクイズをだして当ててもらうクイズ大会をはじめた。ぼくは舞台にむかってみぎがわのそばからみていたら司会に指されてしまった。もんだいをきくとぼくよりおとうとのほうがくわしい分野のものだ。
そのとき舞台にならんだひとたちの背後に反対がわからおとうとがあるいてきて、そっとその答えをささやくのを聞いた。それからおなじ答えを言ったら司会は正解と言ってまわりのひとがドッとわいた。
もよおしがおわり、あつまったひとも散ったあとでぼくがひとりでいるところに、ひとり親しいともだちが近よってきて、ぼくがおとうとからきいた正解をこたえたことをたのしそうに話してきた。やっぱりまわりのひとにもあれは聞こえてたんだな。なんであのとき進行しつづけたんだろう?
ぼくがともだちになにもこたえないので、かれはあれは幻覚だったのかな?と皮肉ぽく、またこたえを催促した。「おとうとのまぼろしにはよく会うよ」と、ぼくはこたえた。「いちどおとうとをどこかで見かけたあとでまた会って、そこにいたよね?ときいたらおとうとが「いいや?」てこたえたことがあった。
「おかしいなと思っておとうとのほおをさわってみようと手をのばしたらおとうとはいなくて、それでおとうとのまぼろしはそこにいなかったんだなとわかったことがある」とこたえた。たのしい経験を話したつもりでともだちを見たら、いっしゅんかたまっていたので伝わらなかったかもしれない。というゆめをみた。