2泊3日で行った佐渡ヶ島の写真をここに載せます🧳

【1日目 その①】
お昼過ぎに佐渡の両津港へ到着しました。
両津港そばのお店で、美味しすぎるお刺身定食を食べてから、レンタカーで小木・宿根木エリアに向かいました。
道中、お寺と神社が多いことにびっくりしました!

【1日目 その②】
小木・宿根木エリアのホテルにチェックイン後、宿根木海岸の「はんぎり」乗り場へ向かいました。

優しい船頭さんが、この地域の歴史や地質やはんぎり等について解説をしながら、宿根木の海を案内してくれました。はんぎりは、船頭さんの手作りだそうです。杉の良い香りがしました。
(余談ですがその②の写真はすべてスマホで撮りました。非防水のカメラを持ってはんぎりに乗る勇気は無かった…)

今まで水底に触れるくらいの碧く澄んだ浅瀬にいたのに、ひと漕ぎふた漕ぎしただけで、次の瞬間には底の見えない真っ暗な深間に出てしまう……というのがゾッとするほど怖かったです。同時に、ツキシマハジメっぽさをひしひしと感じました。

乗り込んだタイミングが良かったので、夕焼けをはんぎりから眺めることができました。
大岩に打ち当たって砕ける波や、岩影で渦巻く潮を間近で見ました。それら海の荒々しさと、水平線へ沈んでゆく太陽の静けさの対比が美しかったです。これを書いている今も「行ってよかったな〜」としみじみ思うほど、素晴らしい景色でした。

【1日目 その③】
日没間近、「宿根木集落・世捨小路」に向かいました。

集落には家々が身を寄せ合うようにして建ち並んでいます。石畳の路地は細く、人ふたりがギリギリすれ違えるかどうかといった道幅です。15巻の画を見ると、ツキシマの実家の周囲には雑草が生えていて、他には家屋が見当たりません。なので、ツキシマと父親は集落のはずれに住んでいたのかなと想像しました。

住民の方々がいるので出来る限り物音や声を出さずに集落を歩いていましたが、心の中では呻き通しでした。喧嘩の傷はこの井戸で洗ったのかなそれとも集落を縫うようにして流れている小川かなとか、家々が密集して建ってるし一軒一軒の背が高いから夜は真っ暗だったろうな余程月の高くて明るい夜でないと何も見えなかったんじゃないかとか、日が暮れてから独りで出歩かなきゃいけないことが多分あったよねとか、そんなとき夜はハジメちゃんの味方でいてくれただろうかとか、クソ親父がよぉとか、さっき私がはしゃぎまくったはんぎり、考えないようにしてたけどツキシマはちよちゃんを探すために漕いだんだよな…とか

なんかもう宿根木集落については胸いっぱいで…さっきまで集落の雰囲気やツキシマ父の職について等メモを書いてたんですけど結局「ゔぁぁ!ツキシマぁ!泣」の感情に呑まれてぜ〜んぶ消しました…

【1日目 その④】
宿根木海岸へ戻り、夕日が沈んでゆくを眺めました。
登り竜のような飛行機雲まで拝めて、本当に幸せでした。月鯉好きに優しすぎる情景…!

夜ごはんは「喰い処 まつはま」さんでいただきました。
お刺身盛り合わせ、牡蠣フライ、牡蠣の甘煮、そしてずっと食べてみたかった「いごねり」を注文しました。
初めて食べたいごねりは、「色付きで太めのところてん」といった見た目なのですが、食感はところてんよりも若干モチモチとしていました。磯の風味もほんのりとあって美味しかったです!
新鮮そのもののお刺身盛り合わせも、サクジュワプリプリの牡蠣フライも、優しいお味の甘煮も、ものすっごく美味しかったです…!! こちらのお料理また是非食べたい……!

その後は宿泊先に戻って、早目に休みました。星空がとても綺麗で、天の川も見えました!!

【2日目 その①】

まずは「佐渡国小木民俗博物館・千石船〈白山丸〉展示館」へ足を運びました。宿根木は海運(北前船の交易)で栄えたまちだそうで、こちらの施設では当時の繁栄や歴史を学ぶことができます。朝8時半開館なので、早起きしてがっつり佐渡観光をしたい私にはとてもありがたかったです。
千石船を先に見学したのですが、すごい迫力でした! 船の中へ入って、細部を見ることもできます。

続く博物館も圧巻でした。この博物館は元々、大正時代に建てられた小学校の校舎だったそうです。当時を再現した教室の、趣深い雰囲気が素敵でした。
他の展示室も資料が沢山あって、見応えたっぷりです! 金山で使われていたであろう巨大な水揚げポンプ(水上輪というそうです)もありました。

博物館の敷地内に、キウイとおぼしき木がありました。実がわさわさと生っていて可愛らしかったです。初めて見ました!

【2日目 その②】
博物館を出て坂を下り、宿根木集落を再度見学することにしました。
前日の夕暮れ時に来た時には気づかなかった、建築物の細部まで見ることが出来ました。また、公開民家の中も見学することができました(撮影は禁止でした)。
宿根木集落は日中と夕暮れ時、両方行ってほしい場所です…! 陽がある・ないで空気感がガラッと変わります。

集落を見学した後、宿根木海岸へ向かいました。集落・海岸・博物館は、すべて徒歩数分以内の距離にあるので、観光がしやすいです。
海岸に到着しましたが、めあての場所はここからあと少しだけ歩いた所にあります。
「佐渡ジオパーク」の案内板に従って磯の傍まで下り、数歩先にある相馬崎隧道という名のトンネルをくぐり抜けます。頭がつきそうなほどに低いそのトンネルを抜けると、目的地に着きました。
佐渡の最南端に位置するここ小木半島は、海底火山の痕跡が顕著に残っている場所だそうです。
溶岩が固まってできた地面はゴツゴツとしていて、月のクレーターを思い起こさせるような大小の穴がところどころに空いています。高く隆起し、波打つような形をした岩が、異空間の情調を一段と強めていました。
月面に下り立ったような不思議な気持ちで、辺りを歩きました。

(参考)sado-geopark.com/course/1922/

【2日目 その③】
小木・宿根木エリアから、相川方面へ向かいます。車で1時間ほどの距離なので、途中で昼食をとりました。

相川を訪れたら絶対に観光したかったのが、佐渡金山(金銀山・鉱山)です!
見学コースは「江戸金山絵巻コース」と「明治官営鉱山コース」の2通りあります。両方見られる共通券が販売されているのでそちらを購入しました。
金山の中(坑道)は10℃程なので厚着必須です。

まずは「江戸金山絵巻コース」へ入りました。展示されている可動式の人形たちが、当時の過酷な労働を再現しています。こちらの人形たち、動くだけではなく喋りもするのですが、その内容が哀愁を誘うものでした…。展示のそばには説明文が添えられているので、金山の歴史について何も知らずに行った私でも理解を深めることができました。

「明治官営鉱山コース」では、展示の終盤で「道遊の割戸」を見ることができます。これは掘削の結果V字に割れたような姿になった金山のことなのですが、人間の欲望を具現化したような出で立ちに恐ろしさすら感じました。
佐渡金山は1896年に三菱に払い下げられたとのこと。15巻の「佐渡鉱山を買い取った三菱の幹部が島に来た時……」という話はこの頃のことですね。

見学後には、金色の鯉がいる休憩スペースで金箔ソフトクリームを食べました!

【2日目 その④】
観光を終えて、宿泊先の「ホテル吾妻」さんへ向かいました。海を見渡せるお部屋がとても素敵でした。
チェックインを終えてから、相川の繁華街まで夜ごはんを食べに車を出したのですが、どこも満席・貸し切り・臨時休業だったので、お店が沢山ある佐和田という隣町までドライブして、おすしとお刺身を食べました。佐渡の魚介類、新鮮で本当においしいです…!
相川では年に一度の「相川まつり」がこの日に行われていたので、もしかしたらそれが理由で臨時休業が多かったのかもしれません。臨機応変に長距離を動き回れるのがレンタカー旅行のいいところだなと感じました。

(余談)この時気付いたのですが、佐渡はローソンがすごく多いです。ネットで検索したところ、佐渡にあるコンビニはローカルのお店とローソンのみだそうです。普段ローソンへ行く機会がないのでテンションが上がりました。ホタテ味のかまぼこ(ホタカマ)と、もちもちロールケーキがお気に入りです! 無印良品の化粧水や乳液も売っていました。

【2日目 その⑤】
夜8時半からホテルの無料オプションサービスを利用し、ライトアップされた「北沢浮遊選鉱場跡」へシャトルバスで向かいました。佐渡旅行を楽しんでほしいというホテルのご厚意がありがたかったです。(チェックイン時に予約をしました)
北沢浮遊選鉱場は金銀の処理(選鉱)に使われていた施設で、現在では「佐渡のラピュタ」と呼ばれています。
ライトアップされた選鉱場跡、とても幻想的でした! 荘厳な雰囲気がまるで古代のお城のようでした。流れているBGMも素敵でした。
隣に建っている白い建物は、シックナーというそうです。神殿やコロッセオのような佇まいですが、こちらは鉱石に含まれる水分を分離させるための装置だったそうです。神秘的な美しさでした!

見学の所要時間はバスの往復含めて30分程なので、9時頃ホテルへ戻りました。

お風呂上がりに、ホテルの売店で買った佐渡のクラフトビールを飲みました。フルーティで美味しかったです! 他にも2種類、IPAとペールエールも販売されていたので、ビール好きの方におすすめです。

参考)sadokisen.co.jp/?spots=flotati

【3日目最終日 その①】
午後3時半に佐渡ヶ島を発つので、それまで観光です!
起きて窓の外を見ると曇り空でした。そして予報も雨…。この日のお天気がどうなるか不安でしたが、品数豊富でおいしい朝ごはんを食べて気合を入れ、チェックアウトをしました。

まず向かったのは七浦海岸の「夫婦岩」です。
ツキシマたちが住んでいたであろう(※)宿根木から夫婦岩までは、およそ40キロもの距離があります。(※ツキシマ=宿根木在住は、はんぎりの描写や「島へ帰ると…」や「犯人は…」のコマ等から確定かなと私は思っています)
そのため、ツキシマとちよちゃんはどうやってこの場所までやってきたのだろうと興味が湧きました。
私なりに考えた可能性は4つです。
・夫婦岩は2人の親密さを表したイメージである可能性
・駆け落ちの練習として本当に長距離を歩いた可能性
・(『島の皆』が彼女の髪をからかった、とツキシマが語っているので)ゴの世界の佐渡ヶ島は現実の佐渡よりも小さい可能性
・春見家が三菱には及ばずとも裕福な為、ちよちゃんは宿根木の外へ出かける用事が度々あり、そこで見た夫婦岩の景観をツキシマへ話して聞かせた時の回想である可能性

なんにせよ、寄り添う2つの岩を実際にこの目で見ながら2人に思いを馳せるというのは、切ないながらも贅沢な時間でした。

【3日目 その②】
次は尖閣湾を一望できる「尖閣湾揚島遊園」を訪れたのですが、ここへ着いてすぐ雨が降り始めてしまいました。

広々とした園内には、灯台や橋もあります。橋を渡った先にある展望エリアからの景色が壮観でした! 波の烈しさと断崖絶壁の堅牢さというコントラストがとても格好良かったです。
雨だけでなく風も強かったため海中透視船には乗れませんでしたが、この景色だけでも見ることができたので良かったです。

揚島遊園を出てからは相川へ戻り、「北沢浮遊選鉱場」を再訪しました。前日の夜に見た、ライトアップされた光景とはまた違った趣を味わえました。かつて東洋一と謳われたこちらの施設は、1952年まで使われていたそうです。退廃した遺産に雨がそぼ降るさまが心に残っています。
後で知ったのですが、シックナーの付近にあるお寺「総源寺」から、選鉱場跡の全景を見下ろすことができるようです。

昼食はすぐそばの「北沢テラス」さんでとりました。大きな窓から選鉱場とシックナーを眺めながら、多様なドリンクやフードをいただくことができる素敵なカフェです。飾ってある小物やBGMが可愛らしく、ジブリ好きの方は嬉しくなる場所だと思います。
私は佐渡の南蛮海老を使った味噌ラーメンを食べました。海老の出汁が濃厚でとても美味しかったです!

フォロー

【3日目 その③】
選鉱場跡を出て、両津港の方角へ向かいます。港へ行く前に、訪れたい場所が2つありました。

まず訪れたのは「マルヨシ鮮魚店」さんです。実家の両親に佐渡の海産物を送るために立ち寄りました。グーグル検索で見つけ、「近いから」という理由のみでうかがったお店でしたが、遠くてもこちらでお買い物がしたくなる程に全てが素晴らしかったです。
内容をおまかせでお願いしたところ、物凄く豪華な海の幸を送っていただきました。お値段以上の質と品数で、クール便を受け取った両親が「豪華〜!」と大感激していました! 丁寧な下処理や真空パック、調理法のメモなど、店員さんのお心遣いもありがたかったです。

次に「トキの森公園」を訪れました。こちらが、私の佐渡旅行最後の見学地です。
目的地に着く頃には土砂降りの雨でした。そのためか、一部の見学施設は入場不可能となっていました。ですが観察回廊からトキの姿は見ることができました。嘴が長くて愛らしいです!
トキとサギは姿がとても似ていることや、二者の違いの見分け方は脚の色と長さであること(トキの脚は紅くて短く、サギは黒くて長い)を係員の方から教わりました。資料展示館でトキの重さを体感するための人形を抱いてみたところ、想像以上に重量がありました。敷地内のトキポストも可愛かったです!

【3日目 その④】
佐渡での観光がこれですべて終了し、港へ向かう時間になりました。両津港へは、トキの森公園から車で約15分ほどの距離です。
両津港のすぐそばにENEOSがあるので、そちらでレンタカーに給油をしました。
レンタカーを返却した後は、乗船の時間まで両津港ターミナル内のお土産屋さんでお買い物をしました。できることなら全部の商品を買って帰りたかったです! いごねりも要冷蔵で販売されていました。

波が高かったので船が動くか心配でしたが、私達が乗る両津港発のジェットフォイルは通常通り運行していました。(小木港では、フェリーもジェットフォイルも運休とのお知らせが出ていました)
午後3時半、ジェットフォイルが港を出発しました。出港後すぐ寝入ってしまったのもあり、荒天による船内の揺れはあまり気になりませんでした。
予定通り夕方4時40分頃、新潟港に到着しました。こちらのターミナルにも佐渡のお土産が販売されているお店があるため、買い忘れがあった場合も安心です。

帰路は「帰りたくないな〜!」 の気持ちで一杯でした。あっという間の、楽しすぎる3日目でした。今回こうして夢が叶って本当に良かったです!

佐渡旅行のメモは以上です。
ここまでお読みくださりありがとうございました!

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