そういえばサンジの話。
カリファ戦のサンジが女を蹴らない信条を貫く姿勢については別に危うい印象受けなかった。
そもそもここで信条を曲げてカリファを攻撃するようならこれまでに頻繁にメロリンを描いたりしないのではって感じだし(メロリン自体がサンジの女性への対峙の仕方の描写なのでこれのおかげで死んでも女は蹴らないことへの説得力が産まれてる)、サンジの行動に対して違和や不自然さはあまり無いかな。
めちゃ良かったというか、より重要なのはサンジの行動よりも敗北したサンジにナミがかけた言葉のほうでは。
あそこでナミがちゃんと「ばかね」ってサンジに諭してるのが肝で、サンジ自身は他人の話を聞かないけど周りの人間がちゃんとサンジのそういう性質分かってて間違えた時には諌めてくれる安心感がある感じ。
「逃げ出すことも騎士道に反するなら…せめてそっちは捨てなさいよ!ムダに死ぬ事は話が別よ!」
がこの時のサンジの行動に対する改善点の示唆じゃん。
バラティエの時はそもそも自分の信念のための行動ではないからルフィに否定されていたのが、カリファ戦では自分の信念を貫いていて他にやりようがあるだろって怒られてる。
サンジはちゃんと成長してる(自分の人生を生きてる)けどまだ途上にあるって描写では。
あと上のナミの台詞が客観的事実としてのサンジの性質なら「サンジが自己犠牲的なのは『逃げる選択肢が無い』から」が答えでは。