映画の原作とされる 辻野弥生『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』 は、著者がそもそも部落史とか運動史などの専門家ではないから、事件そのものについてはよく理解できるけど部落問題全体の理解にはちょっと足りない点が多いのは注意です。 特に水平社が戦後解放同盟になった的な説明があったと思うけどそこは飛躍しすぎだし、そんなの共産党さんからお叱りを受けるんでないの?とか思いまして。全解連こそがいわば正統的部落解放運動団体である!みたいな。解放同盟を“正常化”するための委員会だから、われわれが解放同盟であるもあり得るか。うるせーって感じだけど。