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同棲承花
典君に家を出て行かれて落ち込む太郎。公園や駅等行きそうな所は全て探し、互いの実家にも連絡してみたけど見つけられなくて、最後の砦の二人行きつけのバーに行ってみる。いつも二人で座るカウンターにも姿は無く、一人寂しく座る。テキーラストレートでショットグラス3杯呑んで、マスターが心配して止めるけど「あいつの居ねえ家に帰りたくねぇ」「帰り道も分からんくらいに酔いてぇからもっと酒」とボトルを抱えて飲み続ける。来店した客を見てホッとするマスター。
「ほら、お迎えが来たよ」
酔った頭で隣に座る人物を見る太郎。暫く眺めて呟く
「…天使か。天使がいるということはここは天国か」
回らない呂律でやっとそう言うと、天使は困ったように笑って言った。
「天国も願い下げだよ、こんな酔っ払い。さ、帰ろう」
「…アイツのいねぇいえに、かえりたくねぇ。…それに」
「それに?」
「もう、かえりみちもわからん」
そう言って天使と勘違いした典君に凭れかかる太郎。しょうがないなぁとマスターに目で伺うとやれやれと席を外してくれる。
「おれは、カキョーインがいねーといきていけねぇ」「おれをみすてるな」と酔い潰れて独り言のように呟き続ける太郎を
「見捨てられるわけないだろ、君を」と愛おしげに撫でる典君。

…誰か書いてください。描いてください。

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