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器のように両手を揃えて出すと、ポケットからジャラジャラとすべての金ボタンがその掌に落とされる。
「コサージュも式が終わったら渡すから、場所開けとけ」
 そう言われて、顔が真っ赤になる典君。クラスに向かおうとする太郎を呼び止める典君。どこからともなく裁縫道具を取り出す。
「学ラン貸して。式に乱れた服装で出席するなんて駄目だ」
 シュババッ!とあっという間に縫い付けてしまう典君。襟元のチェーンは外すw
「ちゃんとコサージュとボタンの場所は空けておくから、式が終わったら必ず僕に下さいね」
 太郎に学ランを着せ、襟元のホックを閉め、ボタンを全て閉めて皺を撫でて伸ばし、少し寂しそうにそう言って笑う典君。その笑顔にどうしようも無く溜まらなくなって、抱き締めようと腕を伸ばしたところで目覚ましが鳴りました。チャンチャン♪

やっすぅさんみたいに書けないけど、備忘録で残しておく。なんか後からネタになるかも知れん。

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