工事名が「新装工事」なので既存建物への入居となる。現局舎と工事場所の番地は近く、おそらく隣にある「小宮会館」と思われる。ここの住所は現局舎と同じく1997番を名乗っているが、敷地は複数の筆に分かれていて、工事場所の1997番2はその一つである。工事面積の約60㎡は単立局舎としては狭いが、局員用の便所や給湯室などは会館のものを使うのであろう。
同局は昭和15年に郵便取扱所として設置され、同年無集配三等郵便局に改定、昭和25年に電話交換事務を開始した。電話交換は交換機や交換手のためのスペースが必要であり、戦前の局舎に2階建てがあったのはそれも一因であろう。電話交換は昭和42年に廃止され、局舎はそれ以降に改築されたと思われる。

件名：乙津郵便局新装工事
https://www.japanpost.jp/procurement/construction/2023/20230908185264.html