劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロストを見たぞ!ライダー映画としては結構異色なのか?完全パラレルワールドの話なので映画単体で見ても楽しめるかも?
意外な有名人も多数参加しているらしい話題の大量エキストラが説得力を付与してて迫力満点の戦闘シーンになっていたりと満足度が高い。
昔見た時は特に響かなかった二人きりの仮面舞踏会のシーンとそれを経ての「巧は巧」でなんかジーンとした。オルフェノクかつファイズなんだけど、それ以上にただの「乾巧」を信頼してくれる真理ちゃんや啓太郎が好きだ。
啓太郎はカイザにも変身できて美味しかったな。その分草加は割を食ってたけどまあ本編では活躍(?)してるから…。
長田さんに至っては本編よりも幸せな人生だったのでは…?とか思う。海堂が食べられるところは普通にエグい。木場さんはある意味ブレなくて本当に可哀想だった。
首だけ社長とか所々謎の絵面が出てきて変な面白みもあったけどゲストのレジスタンスの死に方も大概シュールだった。
おそらくタイトルに掛けた最後の画が良すぎて、とんでもない名作を見たような気持ちになってしまったけど気のせいかもしれない?いや面白かったな〜!オートバジンたんも活躍してくれて良かった!
ファイズ本編は人間がマジョリティでオルフェノクがマイノリティだったけど映画は逆で、そうなってくると木場勇治というキャラクターが本編と「ブレない」ことにはむしろかなりの危うさがあり、たっくんが木場の理想を背負ってくれたのは美しいんだけど、やるせなさも凝縮されていたな…と思う。
「マジョリティとの共存を願いながらすり減ってしまったマイノリティ」と、「マイノリティとの共存が上手く行かなくてマイノリティを攻撃するようになってしまったマジョリティ」は単純な反転ではなく、むしろ本編の最初から木場にはそういうところがあったとも取れる(というか実際そう)なので敏樹…………てなるし、本当に扱いの難しいキャラクターだよな……と改めて思う。