『薬屋のひとりごと』話が進んで壬氏が猫猫を人として見るようになり、セクハラ描写がほぼなくなったことでずいぶん見やすくなった。
後宮の后と連続的な存在としての、今のセックスワーカーにも通じる妓女たちについて、互いの連帯や、モノとしてではないパーソナリティを深く描いているところがいいと思う。
同時に、「妊娠したら『価値』がなくなる」という差別的扱いも描いていて◎。
もともと女性描写が優れている作品だけど、せっかくセックスワーカーたちの人間性を描いているのだから、「母性」を持ち出さなくても……とあえてマイナス点を挙げるなら思う
そうそう、今回は白鈴のエピソードを通して、女性の主体的な性欲について描いているのもすごくよかった。
妓女で対人セックス大好きだけど、ミソジニーやただのファンタジーな感じは出てなくて自然なのがなにげにすごい。
壬氏の描き方もそうだけど、男性が性的対象になること、男性が「品定め」されることについてもわりと描かれてるよね