BT「考え事」を読んで考えたこと
たぶん僕も似た考え方をしてるなー…と思いつつ読んだ。
たとえば僕がこよなく愛する「ワンパンマン(ホームページ版)」
http://galaxyheavyblow.web.fc2.com/
には、その名もぷりぷりプリズナーという剛腕のゲイが出てくる。
この人がまた、自虐気味の悪趣味なジョークをよく言う。「襲っちゃうぞ」とか。
ただ彼は作品全体を通じてはとことんナイスガイとして描かれてて、通読すれば世界にはいろんな人がいるよね、いていいんだよねという共通認識にたどり着くとは思っていて。
あのキャラはたぶんポリコレ的にNGだけど、彼を作中から消し去ったり、問題のある描写をなくして中和していったときに、作品の深みや広がりは大きく損なわれるし、本来伝わるはずだった共通認識も届きにくくなるだろうな…とも思っている。
とはいえ、仮に自分がさまざまな傷つきを抱えた当事者だったら、あの人のエピソードで気持ちよく笑い泣きできたろうか?と自問すれば、それは…正直、わりと疑わしくもあって。
いつか社会が明確にワンパンマンにNGを突きつける日が来ても、僕はこの作品を愛し続けると思う。
ただ「NGを突きつけるのをやめろ」とは言えないな…という感覚。そういう作品は一般にたくさんあるんじゃないかな。