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恋の穴におちた。 (LINE文庫) amzn.asia/d/3kJUIlD
紙の本は中古でしか手に入らないものを勧めるのはどうかと思うのですが。
美少年が家の中にできた穴からやってくる、という話なのでファンタジーじゃん! ってあらすじなんだけど、現実の温度感がとてもシビアなのが良かった。

主人公は30代の女性なんだけれど、高校生で小説家デビューしているなど、日日日先生本人に割と近い設定。二次創作書いておけばよかったなー、とか、あんスタのオタクやってるオタクとしてはパンチきめられてる。BLの受け攻めってなんやねん的なツッコミしてるのも。

「耐え難い現実の、日常のなかーーゆっくり心が冷えて死んでいくだけだった私は、ライトノベルによって生かされた。」

主人公の述懐の一文なのだけれど、こんなに共感できることがあるのか、と思った。きっとこれは日日日先生のファンで、少女漫画とかに見られる性愛の物語を受け入れられなくて、現実も受け入れられなかった、私のような人間のための物語なんだな、とこの文を読んだ時に理解した。
ライトノベルをやり直す物語として、三十代が読んだらより心にくる。

LINE文庫って、結局どの年齢層アプローチのレーベンだったんだろうか……?
   

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