春暮 康一 著『法治の獣』
“わたしたちは与えるものも持たずに何かを見つけては、与える代わりに奪っていくんだ。望むものも、望まないものも”
(『方舟は荒野をわたる』より)
この中篇集のテーマを象徴しているように思えてグッと来てしまったやり取りの一部。
『主観者』と『方舟〜』は特に無邪気な好奇心のポジティブな面だけでなくネガティブな面にも向き合わなくてはいけないという真面目さが感じられてとても良かった。
表題作も二転三転(?)ワーッ!てなって面白かった。思想ミーム合戦、考えさせられる部分がある…。
#読書 #感想