「図書館やブックオフであることは言わなくていいです、感想はありがたいです」
私は19世紀産業革命で余暇ができたイギリスの女性たちが貸本を借りまくって出版業が栄えた、という論文を読んで納得してるんだけど、本の爆発的な広がりは「シェア」は欠かせないと思うんですね。日本にも貸本はあったはずだし。
買える人だけが存在することはあり得ない。借りる人やリユースで本を読む人は存在する。まずこれが絶対で。
それを消費構造から見えないようにするのは正しい消費動向から目を逸らしてるんじゃないかなあ。編集者がそんなこと言ってたら著作者に正しい報酬計算できないんじゃないかな、とか思うけれど。
マーケティングって本来、それ自体にお金がかかっていたことで、SNSができる以前は「10名様に◯◯プレゼント」みたいにしてアンケートとかしてたよね。
感想が無料で溢れているから忘れがちかもしれないけど、ほんの10年くらい前まではこの読者の諸々の反応、余程のアツい読者以外は知る由も無かったわけで、こういうライトな層の所感がつまびらかになることをチャンスと捉えるか否か。