私の読んだ『沈黙』は、『戦争責任者の問題』と同じカテゴリーの小説だったので…。
“必要なものが届くべき人に出来るだけ早く届いてくれると嬉しくなるので小中学生向けのはじめての文学シリーズ村上春樹の巻に「沈黙」が入ってるの本当に良いな〜と思ってるんだけど後々同作者の他の本読んだらとりあえずセックス!セックス!そしてまたセックス!でびっくりしちゃうかも…とは思う”
それで、同じ本に収録されている『七番目の男』で“彼”の語る波の話は、彼が幼い頃に経験した事から心に抱き続けていた恐怖の話で、「自分にとってはそれがたまたま波だったというだけのことなんです」みたいな結びになっていて(ここは収録順的にも意図してそうなんだけど)トニー滝谷の妻は依存症で、詳細は語られてないけど依存先がたまたま服だったというだけで、依存先や、形や、依存してるものの数なんかは違っても、誰にでもそういうものはあるし、私にとってはそれが本などをなんらかの形で所有したりフィクションを摂取することなのかもしれないな…と思った。