国連の集団安全保障は、安保理常任理事国の拒否権応酬で機能不全に陥ったけど、「敵国も集団内に包摂した上で問題解決する」という枠組み自体は画期的だったと思うのよ。それまで合従連衡の勢力均衡で二度も世界大戦に突入した反省があったと思うのだけど、とにもかくにも国連は「全部入れる」「違反者を全体で制裁」といえ枠組みを整えた。
第一次湾岸戦争では、そもそもイラクのクウェート侵攻自体がアメリカに誘われた感もあるし、新たな戦争プロパガンダ手法が炸裂したり問題だらけではあったけど、こと安保理による戦争の管理という意味では、開戦からクウェートの解放、終結までを安保理の管理下に置き、武力行使の範囲をかつてないレベルで抑制することには一定程度成功したと思う。あの成果をさらに先へ進めていれば、世界情勢は今より遥かに安定したものになっていたんじゃないかと思う。→
畏れ多くも細かい注釈を。
1)仰る「#国連」(国際連合)の「枠組み」自体は国際連盟の精神を受け継いだものである
2)そして−前身である−国際連盟と決定的に違う制度が「常任理事国の拒否権」という参加国間の不平等の導入であった
…の2点は、押さえたい。
QT: https://mstdn.jp/@mojimoji/109686521601572981 [参照]