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宙組「大逆転裁判」@KAAT 

原作ゲームのファンなので、入場して幕を見たときに宝塚初見のひとみたいな気持ちになった。陪審員として観てるみたいやん……って。龍ノ介がバーンと登場した時点でグッときてまずいな〜と思ってたら、プロローグでメインキャラが横並びで出て来たとこで感極まって涙出て、こんなに「好きな原作が舞台化されたおたくの限界の反応」になることあるんだね。スサトさんとアソウギが踊ってるのとか、そこに龍ノ介が加わって3人で踊るのとか見たらもはや嗚咽が漏れそうになったし限界すぎる😔

脚本はすごくゲームの言い回しでちゃんと「大逆転裁判」なんだけど、ゲームをオートプレイかRTA動画で見てるようなテンポ感があんまり合わず。特に1幕は説明要素が詰め込まれてる感じが……台詞と台詞の間のつなぎがぎこちないというか、自分がゲームで好きにタップする分には前後のパラグラフのつながりも気にしないんだけどお芝居の脚本だからちゃんと流れを大切にしてほしかった。ゲームの要素を取り入れることを優先して表現が単調になってたり、結果間延び感のある場面もあったと思う。

宙組「大逆転裁判」@KAAT ② 

ラストの英国の「間違えたことはちゃんと見直して反省して『ただしい』道を選んでいく」ことで平和を実現するという選択はいまの世界情勢(もちろん国内情勢に関しても)に対してのメッセージとして受け取れたのはよかった。

キャラクターのモーションもかなり再現されてて、ゲームちっくな芝居(しかも逆裁シリーズは誇張/過剰表現が多いし)と宝塚の過剰さは親和性高いんだろうなと思った。けどここはちょっとハマってないな〜と思うところもあったから塩梅が難しい……。

宙組「大逆転裁判」@KAAT ③ 

あとは龍ノ介とスサトさんの恋愛要素は……ふつうにいらなかったかな……。龍スサパートになると途端に知らないキャラになるというか。龍ノ介/スサトさんはそんなこと言わない/やらない! って思ってしまってよくない。恋愛要素が入ることでスサトさんの「能力や知識的にはものすごく優秀なのに女性というだけで弁護士として法廷に立てない人」という立場が軽んじられてしまってるように思えたのが嫌だったのかも。その立場を理解したうえで尊重するアソウギ、そこはあんまり意識してないけど固定観念にとらわれていない龍ノ介、みたいなバランスが好きなので……。恋愛要素よりも3人での場面が欲しかった。もちろんアソウギと龍ノ介の親友コンビの絆も好きなんだけど、アソウギ-スサトさんの関係性も含めて優劣のつけられない絆だと思ってるから。

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