作業所のクッキーが他社と等価だった場合購入されるか?というのは面白い問いだと思ったの。
それはナラティブ、物語よねえ。
「CMで◯◯ちゃんが着てたワンピースが着たい」というアパレルの問い合わせがあるようで。これってナラティブですよね。◯◯ちゃんが着てたから価値が出た。××ちゃんならまた違う層が動いたわけで。
例えば超高名パティシエ監修のコンビニスイーツと、作業所で作られたクッキー、同じ価格だったとして、どちらが美味しそうに感じるか。買いたいと思うか。
いい悪いの話じゃなく、私は割と作業所の方が(今は)いいと思う感じ。
作業所がものすごく気をつけて衛生管理して、フールプルーフマニュアルでおいしくて均一な食品を作っていて、さらに「そこ」にお金を落とせるという私の自己満足の物語。
高級パティシエの方は、別に高い金出してキッチリいい服着てこちらから食べに行きますんで。年に一回とか二回とか。
ハレとケの概念だと思うの。土井善治先生も言ってたもん。ふだんからビビるほどうまいモン食べる必要ないって(土井信者)
。。。。このナラティブ売りはとても危険で、ともすれば「かわいそうな障害者」を売りにされる可能性もあって、ちょっと気軽に手を出せるところじゃないけど。
今のところは割とそういう感じ。
これはその人の状態にもあると思って、
私は20代30代で馬鹿みたいに浪費した経験があって(それでもささやかなものだと思うけど)、毎週違うお店に行って新しいメニューを食べて、貯金なんてしない、そんなことを10年くらいしていたけれど、もう私の経済レベルじゃそれ以上の豪華なナラティブに行けないし、食べる体力も無いし。
そしたら、違う物語に金を落としたくなるわけで。
「まだ遊んだことない!これから社会人になって遊ぶんだッッ!」という若い人に、「豪華で浮ついたナラティブ」なんて、、、とか苦言を呈すのは良くないと思うの(というか言えた義理じゃねえ)。
でも、私はもうそういうナラティブはよくて、守りに入っちゃってるので、そんな人間が「支援のナラティブ」にお金を使うの、いいなと思うなってね。自己満足の質が変わったンす。