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ジオラマ作家の政治利用を批判する(自死の話題注意) 

mainichi.jp/articles/20231106/
『貧しくも温かい昭和 戦後復興の情景がショッピングモールに』

あまりのキラキラコーティングにたじろいだので批判しとく

戦災孤児の様子をジオラマにして「温かさ」を表現・・・・
スリも盗難もなんでもやって見つかれば撃ち殺され、生き延びても長じてヤクザになるしかなかったこどもたち。
ヤクザともなれば社会のゴミ扱いして「あたたかさ」。

こーゆーのクソミソに否定していく。
この作家の真意は知らないけれど、少なくともこの記事の提示する「見せ方」はマジョリティのもの。どれほどの戦災孤児が餓死、自死したか歴史が抜け落ちている。作家の個人史としてなら美しいけれど、歴史としては極めて偏っていると言わざるを得ない。

> 1990年代後半。政治の腐敗や凶悪犯罪が相次ぎ、「私たちは20世紀に何か大切な忘れ物をしてきたのではないか。歴史から学ぶべき教訓を、誰でも分かるもので表現したい」

忘れ物なんかしてない。20世紀初頭はおぞましい記憶として留める批判対象であって、懐かしむものではない。

参考:
『餓死、物乞い、スリ…戦争が生み出した「浮浪児」その厳しすぎる生活』
gendai.media/articles/-/66375

この展示自体は当時の風俗が垣間見えて非常に意義深いものだと思う。

でも、少なくともこの記事の書き方で「歴史から学ぼう」は「いや歴史を正しくは表現してないじゃないですか」としか言えない。戦災孤児のたくましさって加害・被害含めた犯罪史でもあるので「あたたかな記憶」ではないだろ。あったかいと思ってんのかな?ハードコアっすね。私はスリや買春をしないで生きたいっす。

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