なんつうのかな。。
筒井康隆とかそうなんだけど、過去の文脈を批判のできない人というのがいて、
その時のことば、その時の表象だけでは判断できないんだ!という過去の人たちがいる。
その時、じゃあ今からその人の本を全て読むのか?と言われたら、物理的に不可能なので読まないよ。
で、じゃあ「読まないなら批判はするな」で沈黙していたら、ネットの右翼とかが大喜びで引用するわけ。
私はそこで、ある程度の専門性のある人が評論するべきだと考えていて、
そういう人が「この人は過去にこういう作品を出し続けているため、どちらかと言えば皮肉の文脈であろう」と紹介してくれたら、それを元に判断(結局は判断は自分だけど)できるわけで
そういう専門性を持つ人はアマチュアでもたくさんいる。私だって偏ったジャンルなら漫画についてある程度補足ができる。
ニッチなジャンルなだけ威力を発揮する、極めて貴重な個の専門性。
私はそこで「分かってない奴は黙ってろ」という抑え付け方を大いに批判する。「あなたが分かって」いるなら、なぜ黙るべきかを説明するべきだ。「誤解されてかわいそう」と嘆いて自分の知識に悦に入るだけなら、それこそ黙っているべきでしょう。誤解されたまんまだよ、あなたが何も言わなければ(特定の人に向けたトゥートではありません)
なんでこんなに人間がいるかって、社会的な仕事を分けて効率よくするためなんだよ。
今、創作物が溢れかえっている中で、すべての創作を押さえるなんて不可能で、それでも創作者たちは思い思いに創作と社会を語る。
それについて批評できるのは作り手でなく読み手だし、その作業をみんなで分けるべき。
私はバイオレンス商業漫画をやるよ。他の人は他のジャンルをやって知を持ち寄ればいい。
「分かってないなら黙ってろ」じゃあないんだよ。「俺が分からせてやる」でいいから、どうして黙っているべきかを開示しなきゃ。
そして、それを元に判断が下される。無批判に受け入れられることはない。
その切磋琢磨が社会を磨くのでしょう。
もっとみんな、自分のニッチな専門分野に誇りを持って磨いて、開示してほしい。私には漫画のことしかわからない。