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凰雛華伝~姉の代わりに後宮に入ることになったので、わたしは武功を立てることにする~
ある日、禮国の中でも名家である賀《が》氏の娘、朱草《しゅそう》は、父に「お前の姉を後宮へと入らせようと思う」と言われ、激高する。
なぜなら、姉にはすでに想い人がおり、結婚まで秒読みと言えるほどに仲睦まじいからだ。
そこで、朱草《しゅそう》は考えた。
自分が後宮へ行けばいいのだと。
これには両親も姉も驚いたが、朱草の決意は固く、とても揺るがせるようなものではなかった。
家族は朱草の勇気に感謝するが、ただ一点、不安なこともあった。
それは朱草が言った、「後宮で武功を立てて来る!」というもの。
いざ後宮へと到着し、念願の貴妃との対面。
そこで、朱草は聞き慣れない役職に就くことになる。
それは後宮独自の自治組織であり、正義と秩序を司るもの。
様々な人々と関わり、時に後宮を飛び出し、朱草は陰謀渦巻く皇宮全体を巻き込みながら事件を解決していく。
これはそんな一人の少女の成長物語である。