福島を語る(8)いまある空気を打ち破りたい
三浦英之(新聞記者、ルポライター)、三原由起子(歌人)
https://imidas.jp/olympic/?article_id=l-89-024-22-07-g787
『いまの浪江を批判すると、浪江に帰った人を批判していると見なされて、「風評加害」とか言われてしまう。でも、実際に放射能汚染は「風評」ではなく、明らかな「実害」です。「帰る」「帰らない」の選択は自由ですが、その事実から目を逸らしてはいけないと思います』
『こうした福島の言論の窮屈さには、これを言ったら相手が傷つくんじゃないか、という、行き過ぎた思いやりがあるんじゃないかと私は思うんです。それを取り払っていかない限り――現状を本音で議論していかない限り――現実は何一つ変わらない。それを先頭に立って発言していくのが、この時代に生きる表現者としての使命なのかもしれません』