シナリオ感想-1学期(P3R)
1学期の間は一言にすると、不気味。勧善懲悪なスタイルではないので、異形の存在が放つ不気味さが映える。
1学期は導入~登場人物の関係性構築なので、影時間と日常の対比がよく出てた。仲間は表情が豊かで、キャラが立ってたと思う。ゆかりは桐条の話だと、特に重要なポジションにいるので、あの鋭さと洞察力はとても良かった。順平は「そこでキレんの?w」って悪目立ちしすぎてたとは思うけど、高校生ならそんなもんだよね。
幾月の胡散臭さも良かったよね。口調や飄々とした雰囲気が、ある種マッドサイエンティストを隠してないけど、疑い以上の証拠がない辺りに留めるのが上手くできてたと思う。
1学期では、美鶴に不信感を抱くようにシナリオが練られてると思う。ただ、美鶴が何故話さなかったのかは謎だったなぁ。美鶴は父をかなり尊敬しているように描かれるので、その点、父の方針に従わないのは少し不自然だった。美鶴はかなり渋ってたのに、桐条父があっさり重要なことを話すので、肩透かしというか。美鶴の心の葛藤を描いた方が、もっと感情移入できたのが惜しい。