なんか、あたしは自分の人生の中であまり他者との恋愛、というものを重要視していない類の人間で、似た感覚の友人も何人かいるんだけど、それとは全く逆に「恋愛をすること」がとても大好きな友人がいて。
彼女は小さい頃からディズニープリンセスに憧れてたと言っていた。SPANK HAPPYの「普通の恋」という曲がとても好きだった。
彼女は割と最近に法律婚をしてパートナーとモノガミーとして暮らしているけど、彼女が全身全霊でそれこそ命を燃やすほどのたくさんの恋をしてきたことをあたしは知ってるし、それらを今も大事に抱えていることも、好きな人が傍に居ないことを寂しがってうずくまって泣いていたことも知ってる。あたしはそういう彼女の気持ちのすべてを「理解」は決してできなかったけど、そういう愚直でいじらしい彼女のことをとても愛おしく思っていた、し、今もそう思っている。幸せでいてほしいと。
そりゃあこの世の中は異性愛中心主義的で、ロマンティックラブイデオロギーは未だ蔓延り続けているし、あたしはそれに批判的な態度を取っているんだけど、同時に、あの頃あまりにも必死に「恋愛」を生きていた彼女のことも、忘れないでいたいと思うのね。