フォロー

たんじょうびの読ドロ

「ロナノレドくん、今日は来ないの?」
『行かねえ』
「(行けない、じゃないのか……)えっと、なにか用事?」
『俺はないけど、お前誕生日だろ』
「えっ!? う、うん」
『だから行かねえ』
「??? わかんないちょっと待って」
『なんでだよ。お前らはてめーの血族が大事だろ』
「それはそうだけど」
『なら、お前を大事に思う血族が、お前を祝うだろう。お前だけならともかく、血族にとっちゃあ俺はただの異物だ。……邪魔はしないよ』
「……バ」
『ほら、電話なんかしてねえで、戻ってやれって。誕生日おめでとう』
「バカーーーー!!!!!! このバカ! 今すぐ来い今すぐ!!」

このロ様、(そういや、あれの誕生日か)とふと思い立ち、コンビニとかで売ってる2個入り300円くらいのケーキをノコと分け合っているんだろうな……
「あれ! 衣装じゃないのか」
「! ……悪い。お前がいますぐ来いって言うから」
「え!? 悪くないよ、似合ってる。ねね、ケーキ焼いたんだ! 食べるでしょう?」
「おう。よかったなノコ、今日はケーキふたつだぞ」
「……ふたつ?」
「ん。コンビニでケーキ買って食ってた。お前の誕生日だし」

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。