「最近あったいいこととかどう? 私は超絶フワフワシフォンケーキのレシピをついに確立したことなんだけど」
「なんだそれ俺まだ食ってねえ」
「もちろん今日のデザートだとも! で、君は?」
「……、あー。初恋をしてたことに気付いた」
「エ゜」
「叶えなくても、案外いいもんだな。いい気付きだ、リアコの気分がわかったわ」
「え、……いや、え?」
「なあ、ケーキ食いてえ。デザートじゃなくていま出せねーの?」
「いやいやいや、初恋? なんで? なんで私以外に恋なんかしたの?」
「はあ?」
「こんなに私がずっと一緒にいるのに!?」
「……、はあ」
「君が多忙なことも、その隙間をぬって会いにきてくれてるのも知っているよ。なのに、ほかの誰かなんかとどうやって」
「べつに、時間は関係ないだろう。好きになるのはすぐだったし」
「ならなおさら私でいいじゃん! 私のことをすぐ好きになってくれたらよかったじゃん!!」
「うるせえなあ。べつにお前は俺をすきなわけじゃないのに、なんでそんなこと言うんだよ」
「エアッ……ぐ、ぐあーっ」
「謎に苦しみだすおじさんこわ……」
「ううう〜こんな、こんな告白じゃ……いやでもいま言わないと絶対……ううう」

フォロー

これ、このあと告白されてもロ様は「張り合わなくていい。そんな必要はねーよ。気に食わないからってンな大事なこと、軽々しく言うな」っつってシフォンケーキ食わずに帰るし、自宅で「あーあ。片想いはつらいよな、ノコ」ってゴロゴロしてるんだろうな
想えているだけでじゅうぶんだったのに、中身のない告白がもし中身を持ったらって夢想するようになってしまったロ様
結局なにもなかったみたいに遊んだり仕事したりしてて、ある日読ドが今のプレイ見た!?って振り向いたらよかったなって笑うロ様の表情がメチャクチャ柔らかくて、ア……てなる読ド見たいよな
読ドはちゃんと謝れると思っているので
ゲーム投げ捨てて(ちゃっかりポーズはする)、ごめんねロ君、私きみの気持ちなんにも考えてなかった、私もきみが好きだよ、とかなんとか必死になってる読ドが面白くて「ふは。いいぜ」って許しちゃうロ様見てえ〰︎〰︎〰︎な気持ち
[参照]

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