『結晶するプリズム クィアSFアンソロジー』に収録するゲイブ・アタグウェウィヌ・カルデロン「ANDWÀNIKÀDJIGAN(アンドワニカドジガン)」(吉田育未訳)の翻訳が届いて拝読したのですが、めちゃくちゃよかったです…!
タイトルの「アンドワニカドジガン」は「ストーリーを覚えておくために印をつけること」を意味する北米先住民アニシナアベ族の言葉。
主人公ウィヌは、ストーリーを聞くと体に不思議な印が浮き上がるアンドワニカドジガン族の生き残りなのですが、この〈記憶模様〉をめぐる描写が本当によかったです。クィアな人たちは、名前や呼ばれ方や姿を変えながら、いつも世界中にいた/いるのだなということを実感させてくれる物語でもありました。公開が楽しみ。
『結晶するプリズム』のクラウドファンディングは31日(金)まで。目標まではあと20万くらいです。残り5日間!
https://readyfor.jp/projects/queersf2023