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上間陽子さんの「海をあげる」を読み始めた。100分de フェミニズムの時に観た上間さんはふわりとした雰囲気だったけど、何とも言えぬ厚みと重みのある文章。かといって固すぎず、答えを決めかねているような揺らぐ様子が余韻を持たせていて、とても好きな読後感……

といっても、読んでいてとても楽しい気分になるようなものでもないんだけど……昔読んだ村上春樹の「アンダーグラウンド」を思い出した。何だろう、ただそっとそこに置かれる感じ?がする

源さんが「不思議」の歌詞を書いている間に読んだと聞いたから読み始めたわけだけど、これを読んで「不思議」の歌詞を読むと、何もかも違うのに一緒にいたい人と出会うこと、に対する重みとか透明度とかが全然変わってくる。もっと息詰まる、切迫したもので命綱みたいなものだった

「海をあげる」を読み終わったら、「裸足で逃げる」も読もう……もしかして、もっとしんどい内容かもしれないけど。あんなに淡い輝くような言葉なのに「ふたりぼっち感」があることのわけは、ここに届かせたかったからなんだなって、なんかわかったような気になる

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