解釈云々の話題で出てた「二次創作物におけるキャラの変態化」の話、あれ「変態」って言葉も留保なく使うのは危ういなと個人的に思っていて、バズッてたやつで例に出されてた「嫌がる受けを鼻血出しながら追いかける」ってのは加害性を含めたら今はあまりやってはいけない表現だしそれはそうだなと思ったのでとりあえず留保なしに乗ってXでも書いたけど、何を「変態」とするかを留保なしに共有する態度は非常に政治的である、ということは理解されて欲しい。
それこそ一昔前は「キャラの変態化が嫌だ」の中にBL二次創作や女装ネタを普通に入れて愚痴ってる人がいたのを自分は覚えているし、今はそれを含めない人の方が表向きは多いというのは時代によって罵倒語としての「変態」の意味が変わり得ることの証明だと思う。
あのバズッてた発言で慧眼なのは、その「変態」化が嫌だったと書いておられたご本人も、好み次第でそういったものに萌えたり激昂したり態度が変わっている事実も書いてあった事だと思う。
実際、わたしは昔からギャグの演出で過剰な動きや表現を使いがちで、それを自然にやるだろうと自分が十分に判断できるキャラクターがいる作品を選んで二次創作をしてきたので、あまり「かけ離れている」という評価を出された経験自体はそこまで無い。
Xでも書いたけど「あなたの作品なら愛を感じる(=原作の小ネタを活かして読み込んでいるとわかる表現をしているから?)から楽しめるけど、ただ萌えだけで◯◯をやってる人は〜」という、褒めたつもりの他者の悪口で枕詞に使われるというものの方が多かった。
その頃からモヤついていた二次創作における他者から勝手に判定される「愛」なる概念と、今回の「変態化」って多分同じコインの裏表のような使われ方をしているのではないかと思う。